おはざっす。あずまおうです。
「お笑いの基本」 第6回目の記事は、ゆにばーすについてです。
ゆにばーすと言えば、ツッコミの川瀬名人(男)がかなりヤバいヤツということで注目されがちですが、THE MANZAIでは認定漫才師として、またM-1グランプリ2016では、
準決勝進出という、賞レースでも活躍する超実力派の男女コンビです。
また川瀬名人の漫才に懸ける情熱は尋常ではなく、
と豪語しております。
実際に引退するかどうかはわかりませんが、この漫才への熱い想いを評価する芸人も数多いです。
基本データ
└2013年結成・よしもとクリエイティブ・エージェンシー
└コロコロチキチキペッパーズ
└漫才以外のテレビ番組は出たくない。
└M-1で優勝したら、引退する。
└月1でオ○ニーをするが、テレビ用に週一でオ○ニーをすると公言している。
└売れる前の三四郎小宮を崇拝し、鮮やかな青のスーツを召しているのが特徴
└インスタでの盛りメイクが人気。
└顔芸も持っており、バラエティ向け。
└2013年 THE MANZAI 認定漫才師
└2014年 THE MANZAI 認定漫才師
└2016年 M-1グランプリ 準決勝進出
得意としているネタのスタイルは、漫才。ライブではコントも実施。
(ボケのはらが幼稚園児や小学生,女子高校生に扮する。)
ボケのはら(女)の自分が可愛い見た目だという勘違いから生まれるボケをベースに、
川瀬名人が間の良いタイミングでツッコミを入れることがほぼ全て。
また川瀬名人のツッコミでハラの頭を叩くのだが、
相手が女性だからでしょうか、ちょい弱です。
声だけでいうとカミナリを彷彿とさせるツッコミですが、ツッコミの手とのギャップに
ああ、本当はいいやつなのかなと思わせられます。
今回は、テレビ東京「じわじわチャップリン」で披露したネタを解説していきます。
男女漫才の中にも、お笑いの基本がつまっており、とても参考になります。
【ツカミ】:ボケのキャラを最大に生かした、基本に忠実な漫才
ゆにばーすの醍醐味と言えば、ハラの顔面。この顔面を持ってして
「アイドルになりたい」「美人だ」「モテる」と言った勘違いから生まれるボケが鉄板。
しかし、お気づきだろうか。漫才を見るにこれと言って複雑なボケは一切していない。
シンプルに勘違いワードを連発し、ゆったりとしたボケをかましている。
そのためツッコミの緩急で漫才全体をコントロールしている。
最近では、ボケのハラが観客をいじったり、毒を吐くと言ったボケをして
ボケの幅を広げてきている。
今回の場合 観客いじり →「雑魚が!」 澤穂希選手 → 「あるわけねーだろ!」
ボケの幅をさらに広げて行くことができれば、十分にM-1チャンピオンが狙える位置にいる。
【中盤】:基本に忠実なツッコミの緩急とは?
緩急のつけ方にも手法はいくつもあるが、1つあげるとすると、バリエーション。
最近の川瀬名人のツッコミはバリエーションが増えてきている。
「○○やないか!」をメインで使ってきたが、今回新たに「〜あがらんといてくれるー?」
とソフトなツッコミを入れている。また「ほな、犯人カラスやー」などソフトなツッコミを
織り交ぜてきている。ここら辺は「和牛の川西」のツッコミに近いものを感じる。
そして大ボケからのツッコミ。
「たぶん、おれみたいなやつやろ!」
↑ここはタメてタメて、超ゆっくりツッコむ。何より感情をしっかりと入れる。
そして畳み掛ける。
「世間の下着泥棒のイメージ、悲しいかな、これやろ!」
↑ここは早口で、大声。この2つのタイミングは反復して練習したい。
ツッコミの緩急は、バリエーションと声のトーンとスピードでコントロールできる。
最近の川瀬名人はそのコントロールがバッチリ決まっている。
【オチ】:実はツッコミのキャラで成立していた!?
序盤にも書いたが、ゆにばーすは「ハラ」のキャラクターをベースに漫才を
展開している。なので観客側も途中で気づく。「あーこうやって最後まで続く感じか…」
ゆにばーすはこうなることをしっかりと読んでいて、
ツッコミの「川瀬名人」も十分にビジュアルがヤバいことをボケとして使っている。
基本的にツッコミは”優等生”のような設定が多い中、きっちりイジられるようなキャラ設定を
漫才に織り込んでいたのである。すばらしい。。
ボケが濃すぎるからこそ、ツッコミのキャラクターもボケとして使う。
ツッコミが薄いコンビには真似していただきたい。
【まとめ】
・ボケの幅を広げるために、勘違いボケ+毒舌でのボケを展開している
・ツッコミの緩急をつけるために、ツッコミのワードを多種に使い分けている。
・ボケのキャラクターが強すぎる場合、ツッコミの意外なキャラクター性をボケとして使う。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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