おはざっす。あずまおうです。
「お笑いの基本」 第8回目の記事は、ウエストランドについてです。
ウエストランドと言えば、日本エレキテル連合と同期ということが注目されがちですが、
‘ゆにばーす川瀬名人’にテレビ東京「ゴットタン」にていじってもらえたことで、
更に注目を浴びている、爆笑問題の後継者のお笑いコンビです。
M-1グランプリの2016も準決勝まで進出しており、漫才の腕は折り紙つきです。
所属事務所は、爆笑問題が所属している”タイタン”で、爆笑問題・田中とツッコミの田口の身長がほぼ同じ(154センチくらい)
なため、舞台衣装はだいたいお下がりだそうです。
得意としているネタのスタイルは、漫才ですが、爆笑問題のような時事ネタを使った漫才ではありません。
ツッコミ0.5割、ボケ、0.5割、グチ9割で構成されている変則グチ漫才を得意としています。
ボケの河本がネタの冒頭に「ファーストフードの店員やりたいんだけど、、」と提案したと思ったら、
すぐにツッコミが入り、そっから暫くはグチです。
そうですね、”ウーマンラッシュアワー”のようなスタイルでしょうか。
相当な練習量とネタの構想だと思います。
とにかくツッコミが注目のコンビであることは間違いありません。
それでは基本データを見ていきましょう。
基本データ
└2008年結成・タイタン
└日本エレキテル連合、ラブレターズ・河本 太(こうもと ふとし)・ボケ
└楽屋の方がしゃべる。・井口 浩之(いぐち ひろゆき)・ツッコミ
└不平・不満・グチが得意。ツッコミに切れ味はないものの、手裏剣のように数で勝負するタイプなので、
何発も食らうとエゲツない。・賞レース
└THE MANZAI認定漫才師:2012,2013,2014
└M-1グランプリ2016:準々決勝
└R-1グランプリ2016:準決勝(井口)
今回は、グチグチ漫才を得意としている彼らの、漫才「M-1グランプリ2016 準々決勝」のネタを解説していきます。
世の中で言うところの、「ウエストランド落ちたー!!※1」というやつです。
思わず、大声で叫んでしまった一言。
風変わりな漫才の中に、お笑いの基本がつまっており、
とても参考になります。
【ツカミ】:ウエストランドはつまらないのか!?
ウエストランドをインターネットで検索すると、
「ウエストランド つまらない」が一緒にくっついてくる。
実際に漫才を見てみると、めちゃめちゃ笑いとっている。
しかも相当な言葉数で、ほぼ噛まない。
ただし、正当な漫才・・・・ではなく、トリッキーなスタイルをとっている。
グチ9割、ツッコミ0.5割、ボケ0.5割
の構成になっている。
この構成は他の芸人のスタイルにはなく、
ウエストランド一強のスタイルになっている。
このグチ、ただグチり倒しているように見えるが、
声のボリューム、緩急、間の取り方は一級品。
漫才をやる人なら見習う点がかなり多いと思う。
では、なぜ「つまらない」まで一緒に検索されてしまうのか。
それは、わからん。
しかし、、諸刃かなと感じる時もある。
【中盤】:ウエストランドは、諸刃の剣!?
基本的にグチり倒す(=ツッコミ倒す)スタイルだが、
言葉数(手数)が多いために、何発か「あれ?」とお客さんが感じる場面がある。
要は、軽くスベった時。
この瞬間ウエストランドは、他の芸人に比べてかなりピンチである。
なぜかと言うと、グチを言ってスベっているから。
こうなると、いくらネタだとわかっていても、
本当のグチのように聞こえてしまい、お客さんの思考がネガティブになりやすくなる。
基本的におもしろいため、たまたまツッコんだものがスベると、
お客さんの気持ちが離れていってしまうのだ。
つまり、ウエストランドは一発もスベってはいけないし、
見ている全員に「あれ?」と思わせてはいけない。
他の芸人は加点方式なのに対し、
ウエストランドは、減点方式で見られがちなため、
対策が必要になってくる。
【オチ】:ウエストランド、次のステージへ!
ウエストランドのネタは、デビューからずっと面白いし、上手。
しかし、「おお、漫才めちゃめちゃ上手くなったな!」と思うことは実は少ない。
今のツッコミグチり漫才に関しては唯一無二のスタイルのため、
捨てないでほしいし、もっと磨いてほしい。
ネクストステージに上がるためには、ボケの河本の存在がキーになるだろう。
ボケのバリエーションを増やす、ネタの展開を変えるなど、
ウエストランドの実力あれば、伸び代は無限大にあるだろう。
【まとめ】
・ウエストランドのネタはすごくおもしろい。
・ウエストランドのネタは減点方式で見られがち。
・ボケの河本の存在が、ウエストランドを次のステージへ押し上げる。
※M-12017 では準々決勝で敗退している。
ただ、ワイルドカードで1組が準決勝に進むことができる。
個人的にもとても応援している芸人のため、
是非頑張ってほしい。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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